NPO法人耐震総合安全機構(JASO、山内哲理理事長)は6月12日、都内で通常総会と講演会を開いた。
2025年度は支部・協力会との連携強化、耐震化促進支援、耐震化アドバイザーの育成などに取り組む。
JASO賞の表彰も行い、寺本隆幸審査委員長が講評した。
24年度は優秀建築賞に「クレスト西荻窪」(東京都杉並区)を選出。区の助成を受け耐震補強工事を行った。
改修前の水平を強調したデザインを残しながらフレーム補強を実現。耐震フレームと敷地を馴染ませるため周囲に植栽を施した。建築・構造・設備の全部門で改修をまとめ上げた点を高く評価した。
役員人事では山内理事長が再任された。懇親会では「既にある建物を耐震化していくというのは難しい施工をしなきゃいけない」と述べ、それを熟知する技術者や新しい技術の必要性を力説。
協力会と密接につながり「一生懸命街並みの耐震化に向かって進んでいこうというふうに考えている」と決意を新たにしていた。
今年3月末時点の会員数は175。前年同日比1減。 山内理事長
