登録数が1万件を突破 課題は未更新 年度内に1万5000件目標 適正評価制度

  一般社団法人マンション管理業協会(管理協)は11月27日、「マンション管理適正評価制度」の登録数が同月25日付で1万件を突破したと発表した。当初は今年3月末での到達を目標に掲げていたが、約8カ月遅れでの目標達成となった。12月2日時点の登録数は1万121件。

  管理協調査部は「約15%が1年ごとの更新をしていない」と話しており、これら未更新物件の存在が目標達成が遅れた一つの要因とみている。さらに更新しない管理組合について①改善を終えてしまった②誘因策(インセンティブ)を期待していた―の二つに分けられると分析。

  ①については、9月にSUUMOの物件情報サイトと連携するなど大手不動産情報サイトへの掲載を積極的に進めており、「継続して更新するメリットが生まれているので今後更新率は上がるのではないか」と述べた。

  ②については星5・星4評価物件が2026年度、住宅金融支援機構の「マンションすまい・る債」の利率上乗せ対象に追加される点から「明確なインセンティブが出るため、周知を進めたい」と意欲を見せる。

  同調査部は次の目標として、25年度内に1万5000件到達を掲げている。

指定の固定ページが見つかりません。