管理組合の応募要件 ①
住宅金融支援機構融資を受け共用部分の修繕工事を行うことを予定している
※結果的に融資を受けなくても違約金等の発生はない ②
管理規約が定められている ③
長期修繕計画の計画期間が20年以上 ④
反社会的勢力と関係がない ⑤
管理計画認定を受けている※認定マンション向けすまい・る債のみ
住宅金融支援機構は4月4日、2025年度の「マンションすまい・る債」の募集要領を発表した。募集期間は4月21日から10月10日まで。今回からパソコンやスマートフォンで応募ができるようになった(前号参照・詳細は機構ホームページで)。
募集口数・募集額は54万4777口・2723億8850万円。25年度は、管理計画認定マンション向けの「認定すまい・る債」と通常の「すまい・る債」を区分せず、54万4777口の中で各タイプの募集を行う。
認定・通常合わせて18万口・900億円だった24年度比で募集口数・募集額を3倍以上に拡大した。24年度は「認定」は3万口の募集に4万5590口、「通常」は15万口の募集に15万9868口の応募があり、共に募集口数を超過していた。
25年度に発行する債券の年平均利率は「認定」0・575%(税引き前。税引き後は0・4870%)。「通常」は0・525%(同0・4447%)。利率が0・5%を超えるのは15年ぶり(グラフ参照)。
「認定」、「通常」いずれも一口50万円。
応募は先着順。募集口数に達した時点で受け付けを終了する。応募口数が募集口数を超過した場合の応募期間終了日は、募集口数を超過した日の前日に前倒しする。終了日の翌日以降に機構に到達した応募は無効となる。
前回までは締め切りを前倒しする場合は変更後の締め切り日の約1カ月前をめどに「すまい・る債」専用ページで告知する決まりだったが、今回は事前告知はしないとしており、この点は注意が必要だ。ただ募集額を増額しており、枠に余裕を持たせている。
応募状況は随時告知する。 ◇
「マンションすまい・る債」は、機構が発行する1口50万円で複数口購入できる利付きの10年債を最大で10年連続して購入できる。債券をいくら購入するかは50万円単位で自由に設定できる。
債券は共用部分に修繕工事の必要が生じた場合、初回債券の発行から1年以上が経過していれば手数料不要でいつでも換金できる。工事が緊急に必要になったケースでは1年以内でも換金は可能でペナルティーはない。
応募口数、満期時年平均利率の推移をグラフ、応募要件を表に示した。 ◇
問い合わせは専用ダイヤル0120(0860)23(通話無料)へ。利用できない場合は☎048(615)2323へ。