隣接マンションが自主解体 野洲市 22年に取り壊し

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  • 2025年4月15日
マンションの跡地(3月30日撮影)

 マンションの跡地(3月30日撮影)

 滋賀県野洲市が2020年6月に行政代執行で解体した無人マンションに隣接するマンションが取り壊されていたことが分かった。4月2日時点の登記事項証明書によれば取り壊しは3年前の22年10月7日。

 このマンションは1972年建築。店舗・事務所を含め全11戸。無人マンションと建物完成後に敷地が分割され別々の建物になった経緯がある。20年9月時点では管理組合はなかった。

 県建築指導室によれば、このマンションの区分所有者と20年6月に今後の意向を話し合った。22年2月の会議で区分所有者から自ら解体する意思表示があったという。

 県は無人マンション解体前の19年、このマンションに建築基準法に基づき立ち入り調査を実施。外装材の破損や飛散などの恐れがあり区分所有者に防止する措置を求めていた。

 登記によれば区分所有者は5人・2法人だったが、4戸を所有する1人に6戸の区分所有権が移転し、解体時は1人・1法人になっていた。法人は昨年1月、この1人に土地持ち分を売却している。

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