管更生工事業の業界団体である日本管更生工業会は発足して40年の節目を迎えた。特定非営利活動法人となって19年になる。創業時は給水管更生工事業の健全な発展と施工技術の向上を目的にスタート、その後排水管の更生工法、そして今では給湯管の更生工法の技術開発も進み、建物に配管されているパイプ全てで更生工法を実施できる業界団体に発展した。劣化した配管を更新せずに蘇生させる更生工事は、安全で環境にやさしく、政府が目指している温室効果ガス排出をゼロにする「カーボンニュートラル」に合致する技術として、今後のさらなる発展に期待がかかる。
3月25日に都内で開催された日本管更生工業会の第40期定期総会で、米村直樹理事長は、管更生業界に対する社会的認知度のさらなる向上を誓った。
その柱として「管更生技士」の実力と知名度アップを目指す。
同工業会は管更生施工技術の向上を図るために、1級・2級の「給水」管更生技士、1級の「排水」管更生技士養成に力を入れている。昨年末現在、1級「給水」は580人、2級「給水」は560人、1級「排水」は267人の計1407人が取得している。
市場環境から今後は「排水管」の管更生技士養成が求められる。 今年度は昨年度実施できなかった1級「排水」管更生技士認定研修を実施する計画だ。
別表は「給水管」と「排水管」の管更生施工実績だ。「給水管」の再ライニングと「排水管」の管更生施工実績が増えている。
「管更生技士」をこれまで以上に重要視した施工体制、そして工業会として同資格の実力と認知度向上に努めるとしている。
なお、この日の総会では、管更生工事の機械化による施工の省力化や給湯管更生工法の普及推進に注力する活動方針が満場一致で承認された。 3月25日開催の第40期定期総会米村直樹理事長

