一般社団法人マンション管理業協会(管理協)は6月10日、都内で第46回定時総会を開いた。総会後の理事会で世古洋介副理事長(65)(三井不動産レジデンシャルサービス会長)の理事長就任を承認した。高松茂理事長(66)(三井不動産レジデンシャルサービス特別顧問)は退任した。
副理事長には、新たに役員に選任された髙木丈彦氏(59)(長谷工コミュニティ社長)に加え曽野泰行氏(63)(阪急阪神ハウジングサポート社長)が就任した。鉃谷守男副理事長(67)(近鉄住宅管理取締役相談役)は退任し副理事長は計8人となった。
世古新理事長は総会後の懇親会で就任あいさつをし①マンション管理適正評価制度のさらなる伸長と定着②新しい管理の在り方への対応③マンション管理業に携わる人々が生き生きと働ける魅力ある管理業となること―の3点を管理協として取り組むべき重要課題だと述べた。①では2025年度中に登録数を1万5000件に伸長させるとした。
25年度は「マンション管理適正評価制度」の社会的定着に向けた取り組みを進める。損保各社と引き続き協議し、登録マンションに関するインセンティブとなる保険商品の実現に向け検討するほか、制度に対する金融商品の実現について銀行に働き掛ける。
法制化が図られた「管理業者管理者方式」では同方式に関し現場実務に即した標準管理委託契約書・標準管理規約となるよう国土交通省に提案。保管口座等の印鑑の管理についても国交省と協議し意見具申を行う。
今年3月末時点の会員数は前年同日比3社減の345社。賛助会員は同12社増の21社。 世古新理事長は2019年4月三井不動産レジデンシャルサービス社長、24年6月管理協理事・副理事長、25年4月同社取締役会長に就任。管理協8代目の理事長となる。65歳。前任の高松氏も理事長就任時同社会長職を務めており、同一会社から連続で理事長が選任されたのは今回が初めて
