神奈川県警は9月17日、修繕積立金等の現金計3599万円を着服したとして、横浜市緑区寺山町の自営業、井上秀一容疑者(68)を業務上横領の疑いで逮捕し、同日発表した。
逮捕容疑は2024年10月7日から12月10日の間、マンション管理組合名義の普通預金口座から計38回にわたり自己の用途に費消する目的でカネを引き出したというもの。
緑署によれば同マンションは築約40年。約60世帯で自主管理だった。井上容疑者は管理組合の会計担当理事として預金通帳と銀行印を管理していた。ほぼ毎日、限度額の約100万円を引き出していたという。
昨年12月13日、口座が残高不足で「引き落としができない」と管理組合に銀行から連絡があった。同月15日の臨時総会で井上容疑者を問いただしたところ横領を認めたため、同19日に管理組合が同署に届け出た。
井上容疑者はカネの使途について「仮想通貨」と供述しているが、同署によれば供述の裏付けは取れておらず「今後(捜査で)明らかにする」。
余罪についても「現在捜査中」(同署)としている。