兵庫県は9月2日、住宅再建共済制度(フェニックス共済)の在り方を議論する検討会の報告書(中間とりまとめ)を公表した。
報告書は「情勢変化や課題を踏まえた見直しを行い制度を存続させることが必要」と指摘。財政的リスクへの対応策として給付金の減額、加入者負担金の増額、再保険の活用、給付金支払い限度額設定の検討を提示した。
県防災支援課は、管理組合の管理者等が共用部分について加入している制度も含めた提案との認識だとしている。
共用部分の制度は2007年10月開始。戸当たり年間2400円で再建の場合は同300万円、補修は被害認定に応じ同100万円・同50万円・同25万円を給付する。14年8月に同250円を追加すれば同12万5000円を支給する特約も設けた。
制度の運営を受託する公益財団法人兵庫県住宅再建共済基金によれば、今年7月末時点の加入規模は178管理組合279棟1万3982戸。同特約は110組合189棟8085戸。