国土交通省は9月26日、2025年度「マンションストック長寿命化等モデル事業」の第2回募集分の採択プロジェクトを公表した（表参照）。

　　　応募は旧事業を含め過去最少の3件。先導的再生モデルタイプ・「建替工事支援」で1件を採択した。同モデルの「計画支援」に応募した2件中1件で内容を確認中とし「確認終了後、採択に至った場合は追って同省ホームページで公表する」としている。

　　先導的再生モデルタイプの改修工事支援と管理適正化モデルタイプの応募はなかった。

　　「建替工事支援」で採択したのは東京都港区の「シャトー赤坂」（築56年、46戸）。要除却認定のバリアフリー基準不適合による容積率の緩和特例を活用する。同認定に際して耐震診断費用などの理由からバリアフリー不適合での申請を合理的と評価。

　　中庭を設け井戸やかまどベンチなども整備し災害時に地域に開放する点を独自性・創意工夫として評価した。

　　同省住宅局参事官（マンション・賃貸住宅担当）付は、今回の応募数を「少ないと思う」とし要因について「いろいろ話を聞いたり分析する必要があると思っている」と話している。

　　旧事業に比べ応募要件が厳しくなっているが「少し、そういった部分が関係していることもあり得るとは思うが要件が大幅に追加されているわけではない」と捉えている。

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　　第3回募集は10月6日～10日。採択事業は12月をめどに公表する予定。同参事官付によれば募集要領は第2回と同様。

　2025年度　第2回応募結果

　事業タイプ,応募件数,提案者種別

　先導的再生モデルタイプ

　（計画支援）,2件（0）,マンション再生

　コンサルタント,2件

　先導的再生モデルタイプ

　（建て替え工事支援）,1件（1）,事業参画者,1件

　かっこ内は9月26日時点の事業採択数。「先導的再生モデルタイプ（計画支援）」で一部の内容について確認中の提案（1者1件）があり、確認終了後、採択に至った場合は追って国交省ホームページ「採択プロジェクト一覧と総評」で公表する