1万件にはまだ届かず 9月末で9702件 前回比1014件増も 適正評価制度四半期データ ワンストップ申請、21・4%

  今年9月30日時点の登録件数は9702件。前回の8688件から1014件増。前回は438件増で増加率は約2・3倍となったが、管理協が今年3月末までの目標に掲げた1万件にはまだ届いていない。

  9702件中最も多かったのは星4。4080件で全体の42・1%を占めた(グラフ①参照)。

  このうち21・4%に当たる2081件がワンストップ申請で管理計画認定を取得した。(前回比0・6ポイント増)。ワンストップ申請以外の認定マンションも含めた数は10月14日時点で2136件。「管理計画認定マンション閲覧サイト」における同日時点の認定数は2972件で71・9%をカバーする計算だ。

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   各評価項目の平均獲得ポイントを獲得星数別に集計した。

   「管理体制」(20点満点)の獲得ポイントは星5が平均19・8ポイント、星2が平均13・9ポイント。

  「管理規約への規定の有無」では、管理計画認定基準の管理規約に対する規定に適合していたのは86・2%で前回比1・0ポイント増。

  「管理規約の改正状況」で規定の割合が最も低かったのは前回同様「利益相反禁止規定」で83・2%(同0・8ポイント増)。3・3%で修繕積立金に関する定め・区分経理の定めがなかった(同0・4ポイント減)。

  「建築・設備」(20点満点)の獲得ポイントは星5が平均19・7ポイント、星2が平均6・7ポイント。

  総会承認された長期修繕計画があるのは95・1%。うち全ての要件に準拠した計画があるのは57・5%(同0・4ポイント増)。

  長期修繕計画における各要件への準拠状況はグラフ②参照。

  準拠率が最も低かったのは赤字計画になっているなど「長期修繕計画標準様式に準拠していない」で前回と同じ25・3%。

  計画期間は総会承認済みの9228件中9096件(98・6%、同0・2ポイント増)が30年以上。一時金の徴収予定があるのは4・1%(同0・1ポイント増)。

  「管理組合収支」(40点満点)の獲得ポイントは星5が平均37・6ポイント、星2が平均12・0ポイント。

  「修繕積立金の額が著しく低額でない」と評価されたのは「理由書あり」の1・8%を加えた82・6%。同1・5ポイント増(グラフ③参照)。

  修繕積立金の積み立て方式は「均等積み立て方式」35・6%(同0・5ポイント減)、「段階増額方式」64・4%(同0・5ポイント増)。

  総会承認済みで要件に全て準拠した資金計画設定がされているケースで、計画通りに徴収できているのは段階増額方式56・6%(同0・5ポイント増)、均等積み立て方式28・2%(同0・1ポイント減)。

  「耐震性」(10点満点)の獲得ポイントは星5が平均10・0ポイント、星2が平均7・8ポイント。旧耐震基準は6・7%。耐震診断未実施がこのうち69・3%。耐震性に問題がなかったのは10・9%。

  「生活関連」(10点満点)の獲得ポイントは星5が平均8・3ポイント、星2が平均マイナス0・6ポイント。

  何らかの防災対策を講じているのは86・8%(同0・2ポイント減)。防災対策の項目別では、「災害時の避難場所の周知」が61・1%(同0・4ポイント増)で最も高く、「消防計画の作成および周知、防火管理者の選任」が59・0%(同0・5ポイント増)で続く。

  一般社団法人マンション管理業協会(管理協)は10月10日、2025年度第2四半期終了時点の「マンション管理適正評価制度」の登録状況・評価結果集計データをまとめ、公表した。修繕積立金の「平均額」が管理計画認定制度の基準に達していなかったのは全体の17・4%。25年度第1四半期から、さらに1・5ポイント減った。

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