機械式駐車場508棟が不適合 新明和工業 屋根の耐火構造

  国土交通省は10月28日、新明和工業(本社兵庫)が1994年12月から今年7月に供給した機械式駐車場のうち、508棟の屋根の耐火構造が建築基準法に基づく国土交通大臣認定の仕様に適合していないと発表した。

  駐車場部分が格納されている建物の折板屋根と梁(はり)を固定する部材の厚さが認定された仕様より薄いなどの不適合があった。

  同社によれば、機械式駐車場はエレベーター方式や垂直循環方式の別棟タイプ。508棟のうち既存分譲マンションは「正確な細かい数字は分からないが約半数」(同社)としている。

  不適合だった屋根の是正工事は「全て弊社の負担で実施する」(同)。改めて大臣認定を取得する予定で、早ければ来年4月から順次実施し、2028年度中に終える計画で進める。管理組合らには個別に説明や施工日の調整を行う。

  機械式駐車場が稼働する機械部分や、駐車の利用については「問題ございません」(同)と話している。

  同社によれば今年3月、工事中の物件で元請け建築会社の工事管理者に部材の厚さ不足を指摘され分かった。半年以上たち国交省に報告しているが性能の確認などで時間を要した。

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