得意・苦手科目を視覚で把握できるなどさまざまな工夫がなされた合格支援アプリ「LeaPro」
甲斐彩華社長
資格取得のために、机に向かって分厚く重い教材を手に勉強する時代は過ぎ、スマホを手に時間や場所にとらわれずに学習する時代を迎えたようだ。
リープロ(本社東京、甲斐彩華社長)が、建設・維持・保全の業界に従事する社員の資格合格支援事業として、合格支援アプリ「LeaPro」を開発・運営に乗り出し、注目を集めている。
すでに、管理業務主任者、第三種電気主任技術者、1級建築施工管理技士(1次)がリリースされている。建築施工管理技士1級・1次は清水建設や戸田建設など大手ゼネコン5社が利用を開始している。
同社は東急不動産ホールディングスがグループ共創型社内ベンチャー制度で、当時東急コミュニティーの社員だった甲斐社長が2022年度に応募、24年1月に設立した会社だ。
管理業務主任者の24年度試験では同アプリを一般販売せずモニター企業にのみ展開。201人が試用し結果は合格率56%だった。試験の合格率が21・3%だったことを考えると極めて高い合格率と言える。さらにアプリのカリキュラムを半分以上進めた利用者の合格率は64%に上った。
12月7日に実施される25年度試験に向けては、同アプリの利用者は前年比77%増の357人。26年度試験への利用希望の問い合わせも増えている。中には新卒内定者と入社2年目までの社員の利用を決定した管理会社もあり、今後の利用急増が期待される。
同アプリには学習教材や演習問題等の学習コンテンツの充実ぶりはもとより、過去8年間の過去問に加えてオプションで動画講座や模試、直前対策講座なども備わっている。
受験者が自身の学習時間を入力すると最適なスケジュールが自動生成され、進(しん)捗(ちょく)に応じて「遅れ」等のアラームが表示される仕組みだ。学習度が「E」から「S」までの6段階で表示されるほか、区分所有法、実務、会計等科目別にランク付けされ得意と苦手を視覚で把握でき弱点補強にも役立つ工夫がなされている。
中でも上司の管理者が各受験者の学習進捗度を把握できる機能が最大の「売り」としている。
スケジュールに沿って学習が進められているか、どこまで学習力が上がっているか、問題を解いた数、過去問の解答データ、得意・不得意の科目などが一元管理でき、受験者一人一人に寄り添った支援が可能となっている。
料金は管理業務主任者アプリは定価2万8000円(税別、1年度1アカウント)。
(電験三種 理論・機械・電力)

